脱・ヴァイオリン初心者~大人の時間、真夜中に練習するには?!

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上達の王道として「毎朝5分の教え」を以前にご紹介しました⇒「毎朝5分の教え」を読む

「毎朝5分」を続けることは、実に素晴らしいです。
「毎朝5分」が3日間続いたなら、あなたはもう今までのあなたではありません。

でもでも……やっぱり朝は大変。

朝が無理なら、夜でいいじゃん

というわけで、今回は《大人の時間~真夜中に練習するには?!》です。

「毎朝5分」が大事です、と勧めておきながら真夜中の練習について書くのはどういうことだと、お叱りを受けそうですがお許しください。なにしろ、実際にまとまった練習時間を確保するとなると、会社勤めをなさっている方々の大半は、帰宅して晩ご飯・晩酌のあとになってしまいます。

「毎朝5分」と同じで、「晩酌しててもバイオリン」を合い言葉に、楽器にさわる習慣を作っていけばいいじゃない?という開き直りでいいと思うんです。

「毎朝5分」
「晩酌しててもバイオリン」

この2つでいいいじゃないかと。

あなたがもし、お酒を飲んでも飲まなくても、ご自宅でバイオリンを練習する……ましてや、夜にする楽器の練習というのは、近隣への配慮も必要ですし、なにより、ご家族への配慮も欠かすことができませんものね。

ミュート=音を小さくする道具

音を小さくするための小道具があります。

「消音器」「弱音器」というものです。「サイレンサー」「ミュート」とも言われます。
全部ひっくるめて「ミュート」と呼んでいることも多いです。

バイオリンというものは、屋外やコンサートホールのような所であれば心地よく響くものです。しかし、いっぽうで、狭い書斎や、リビングルームで演奏すると、耳障りなほどに響き渡ります。バイオリンの練習を夜おそく・真夜中に練習するには、これらの道具を使うことが賢明です。

消音器?弱音器?~異なる2つの働き

ミュートは、使う目的によって2種類に分かれます。

・演奏用ミュート(弱音器)

→音色に変化を与えるための小道具であり、副作用として音が若干小さくなる小道具です。
・練習用ミュート(消音器、サイレンサー)
→音を小さくするための小道具です。

消音器と弱音器の違い?
実際の会話では、こうした区別はさておき、楽器が出す音が小さくなる小道具を「ミュート」と呼んでしまっています。

なお、楽譜上に「Con Sordino」と記してある箇所では、このなかの演奏用ミュートを装着して演奏するのがお約束です。

オーケストラに所属していれば、いつかは使うことになるので、楽器屋さんに出かけるついでがあれば、手に取って、そしてご自分の楽器に装着してみて、実際に音色の変化を確かめてから購入するのがいいと思います。

ここでは、演奏用ミュートにどのようなものがあるかをご覧に入れますね。

バイオリン用ミュートいろいろ
ミュート・リスト(バイオリンサプライ)
バイオリン用ミュート(底値楽器屋)

よくみたら練習用ミュートも掲載されていましたね。
さすが専門店……。

演奏用ミュートは、
・小型
・軽量
・付け外しが簡単

練習用ミュートは、
・大型
・重い
・付け外しがめんどくさい

という特徴があります。

練習用も演奏用も、少なくとも一つは持っておいて損はありません。

練習用ミュート(消音器)~自宅練習の相棒

練習用ミュートはどんな場面で使うかというと、自宅練習で音を小さくする必要があるときです。夜の練習、深夜の練習、子どもが寝た後の練習、家族に内緒の練習、家族が電話中で気を遣うとき、などなど。言ってみれば、マナーモードですね。ケータイのバイブがブルブルいうのと同レベルくらいの騒音になります。

というわけで、レッスンやリハーサルのために出かける場合は、練習用ミュートの出番はありません。しかし、旅行や出張などホテル宿泊中に練習したいという場合には、この練習用ミュートを携行したほうがいいでしょうね。

練習用ミュートは、だいたいみんな似てます。
基本的に金属のカタマリです。ゴムで覆っているかどうか、駒への固定方法がどんな仕組みか、というのが、各製品の特徴を醸し出していきます。

最近目新しいのが、ねじ式固定の練習用ミュートです。金属製の練習用ミュートは、思いがけない振動で落下し、楽器を傷つけることがあります。それを避けるためのネジ式固定なんですね。特許申請中ということなので、この製品以外のネジ式は出てこなさそうです。
バイオリン金属製ミュート(ねじ式)

演奏用ミュート(弱音器)~1つは常備しよう

演奏用ミュートにも少し触れておきます。

演奏用ミュートは、安いもので300円から。高いものだと2000円を超えます。値段の幅が広いです。素材は、昔からの木製、金属製。そして、ゴム製。金属ワイヤを加工したようなものもあります。

小さな道具なので、外観上の違いは些細なことのように思えるかもしれませんが、使い勝手に大きな影響があります。

演奏用ミュートの選び方について書きます。
演奏用ミュートは、個々の音色の違いにこだわらなければ、一つ持っていれば用が足ります。

いちばん多く使われているのは、GEWA Tourte の1穴タイプと同じく2穴タイプです。1穴タイプ、2穴タイプのいずれも付け外しは簡単で、使わない場合でも楽器にセットしたままにできるのが特徴です。
ただし、使わない間は、弦にぶら下がっているようなものなので、ビビリ音のもとになることがあります。自分の耳元でガタガタしているのがえげつなく聞こえてくるので、お店でチェックするときには、付けた状態だけでなく、外してぶら下がったときの状態を確認しておいたほうがいいかな。

さっきのページで紹介されていた拡大写真をよく見てみると、ミュートに切り込みが入っています。この切り込みがあるので、ミュートの付け外しの際にわざわざ弦を張り直さなくてもいいんです。

まぁ、ほかにも色々あります。
ゴム製が好まれているためでしょうか、木製のタイプというのは、在庫限りで入荷未定というお店が多い気がします。

ミュートは、形状に名前(ニックネーム)がついていて、「トルテ型」「ハイフェッツ型」「ヒル型」「メニューイン型」「ミルシテイン型」などがあったような気がします。調べ直してみなきゃ……。

バイオリン小物は、輸入品が多いので、気になったものを見つけたときはとりあえず買ってしまうのがいいかもしれません。

余ったり、気に入らなければ、オークションで処分することもできますし。

というわけで、まとめ。

自宅で夜の練習をするときには、練習用ミュートを使いましょう。
オーケストラで「Con Sordino」「ミュート付けて!」って場合は、演奏用ミュートでね。

ミュートは、無くしやすいので取り扱い注意ですよ!

◆ミュートのあれこれ

by カエレバ

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