野外活動って面白い!〜林試の森公園で遊んできました

ヴァイオリニストのためのアレクサンダー・テクニーク覚え書き

林試の森公園なう。
林試の森公園なう。 Photo by ichiro_

 今日のアレクサンダーテクニークのレッスンは野外活動でした!楽しかったです!以上!

 という位に、さっきまでグッタリと気を失っていました。林試の森公園(りんしのもりこうえん)という、都立の公園が目黒区内にありまして、そこへ受講生みんなで出かけてきました。

 しかし、今日の講師・Kenさんはただの遠足にはさせてくれません。道行く人を観察せよとの課題が出されました。ひいい。

 何を観察するかというと「アタマと脊椎との関係が、そのひとの歩き方にどんな影響を及ぼしているのか」ということ。アレクサンダーテクニークというのは、「アタマと脊椎の関係こそが脊椎動物の行動の質を決定づけているんだねぇ」というF.M.アレクサンダー氏の発見が、そんな名前で呼ばれるようになりました。

 観察していると、いろんな人が歩いています。いや、色んな歩き方の人がいるんです。いやいやいや。人それぞれに歩き方を作り上げていることに気付かされます……といったほうが僕の感想を的確に言い表しています。

 子どもの手を引きつつベビーカーを押す妊婦さん。坂道をおっかなびっくり下りてゆく自転車の人。タクシーの後部座席に3人がけのお客さんも座り方がそれぞれだったり。

 というなかで、ひときわ面白かったことがあります。それは、子どもたち。子どもたちは、語弊があるかも知れませんが、みな同じようなカラダの使い方をしていました。実際には興味の赴くままに動いていますから、動き回り方は子ども一人ひとりがそれぞれ違います。でも、ひとりひとりの動き方を見ているとあるパターンがあります。

子どもの《カラダの使い方》はここがすごい!

 子どもに共通したカラダの動かし方とは、なんだったかというと……興味を持ったら、対象に向かって目が動き、アタマが目に連れられて、首からカラダ全体がなめらかにズルズルズルッとアタマにフォローして行くんです。いや、みごとみごと。転ぶときは、興味の対象を見失うとか、興味の対象がスイッチしてカラダが追随しきれなかったら転んでいるようです。

で、僕は走ってみた

 観察を終えて、木と対話する試みもみんなでシェアし終えて、最後に走りましたよ!これはおもしろかったなぁ。

 転ぶかのように走る。「アタマは行きたいスピードで落ち続ける・足は頭の下に入っていく」ということでやってみたわけです。まぁ、そんなに悪い感じはしない。

 一度走った後、Kenさんとのワーク。Kenさんが僕のカラダに手で触れながらこんなことを言ったみたいです「骨盤が下に入ってもいいんだよ」他にもいくつか言われたんですが、覚えている言葉はそんな感じ。「骨盤が下に入る」「骨盤が下から支える」という力の流れのようなものがわかった気がして、走り出しました。

 どうなったかというと……いや、すごいすごい。どこまでも加速できちゃって筋力が及ばない。というか、足が仕事している感じ。昔、陸上部で走らされたときには「空回りばかりで前に進まない!」という苦しさばかりだったのが、いまは力を使った分だけ前に進んでいるようでした。「スタートダッシュがよかった」「低い姿勢で加速していった」というフィードバックをもらいました。またやってみたいですね。

しかし、ぐったり……

 しかし、カラダは正直です。全力疾走なんて普段しないですからね。しばらく足が震えていました。特に印象的だったのは、大腿部と下腹部あたりがプルプルしていたことです。いままで、走るときに下腹部をはじめとしたお腹まわりが走るための仕事をしていた感覚というのは無かったんですが、走ることに大きな役割を果たしていたようです。もう一度走るトレーニングしてみたくなりました。

今日いってきた林試の森公園はこちら

 林試の森公園|公園へ行こう!
園内には自販機・トイレがあります

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