楽器も自分も守る・冬のトラブル予防~乾く前にしておきたい3つのこと

Violin上達しよう

前回記事『楽器を守る・冬の寒さと乾燥対策~ヴァイオリンひび割れ、弓折れを防ぐためにできる3つの予防策』に引き続き、冬の寒さと乾燥対策についてです。前回が楽器を守るための3つのアイデアだったので、今回は奏者である僕自身を守るためにしている工夫を3つご紹介します。

冬のトラブルの原因は、寒さと乾燥がほとんどです。僕からオススメしたいのは、乾燥対策を優先させることです。なぜなら、乾燥は自分では気づきにくいからです。のどが渇くのも、トイレに行きたくなるのも「もう、やばいよ」という事前の警告なので、それが切羽詰まった感じになる前に対処しておくのがいいと僕は思っています。


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冬の乾燥対策1:手袋をする

僕は10月ころから手袋を使い始めます。目安としては、ついポケットに手を突っ込んでしまいたくなる気候になるころ…です。自転車にのるときは夏でも手袋(指なしタイプ)を使っているので、手袋を着ることへの抵抗が少ないかも知れません。手袋を着るとは言わないですね。

手袋をすると、外気と肌が直接触れることがなくなります。指や手首など、血管が体表面の近くを通っているところでは、体温を外気へドンドコ放出してしまいがちです。外気に肌を露出するのを避けることで、水分や体温が逃げ出すのを緩やかにすることが出来ます。これが手袋の効果です。ホカホカ&シットリをキープできます。

手袋するのはどんな時?

僕の場合ですが、冬場の外出では常に手袋をしています。手袋を外すのは部屋に入る前後です。電車やバスでは、手がじっとりしてきたら外すようにしています。本を読んだり、iPhoneいじったり、コンビニのレジでお支払いをするときなんかは、手袋を外してはめてというのがめんどくさいわけですが、僕は《かぶせ付き指なしタイプ》で解決してます。この《かぶせ付き指なし手袋》だと、指さえ出しておけば、寒い部屋での楽器練習も出来ちゃうのがいいところです。たとえば、冬の体育館での音楽教室でのウォーミングアップとか。

自転車に乗るときだと、夏でも冬でも手袋をはめます。夏は指切りタイプでクッション付き。冬は防風タイプのクッション付き。今シーズンは《スマホ対応》の手袋が出ているのがありがたいです。自転車用では、なるべく反射材の有るものを選ぶようにしてます。夕方や夜走るときに、少しでも気づいてもらいやすくするためです。

冬の乾燥対策2:こまめに水分補給

のどが渇く前に飲む、を僕はオススメします。

冬場は汗をかいても気づきにくいですし、なにしろどんどん蒸発して水分が体から出ていってしまいます。朝起きたら飲む、寝る前に飲む。食事ではスープや味噌汁を飲む、なければ水やお茶で補う…などです。

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健康維持の意味だけでなくて、万が一のサバイバル目線から言っても、水分を持ち歩くことはオススメしたいです。登山などアウトドアスポーツでは、重たいからと言って水を持ち歩かないなんてことはありません。どんなに重たくても、歩きまわるスケジュールから計算して、持ち運ぶ水の量を決めます。重たいかもしれませんが、その分いい運動になると捉えて、僕は500mlのPETボトルで荷物のバランスが許す限りは持ち歩いています。

冬の乾燥対策3:寝る

冬場の乾燥対策の3つめ、寝る!

回復のためには寝ることです。回復にも体力が必要です。ダメージのあるところへ、せっせと修復材料を運んで、細胞の培養をやってくれてるわけですから、「もうちょっと頑張ろう!」なんて思わずに、「よし、行ったに休んでおこう」という思い切りも大事です。本当の極限まで体力を使いきってしまうと、蘇生のための基礎体力を蓄えるところから始めないといけなくなるので、普段は《ちょっと余力を残しての回復》をするようにしてみてはいかがでしょうか。

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良い眠りのためにできること…

僕が気を付けているのは、「寝る前には満腹にしない」ということです。食べることは栄養補給という意味では不可欠ですが、消化吸収と回復とは別のことです。並列処理をしてくれている気がしません。まず、手持ちの材料でダメージ回復。それから失われた備蓄分の材料を補う…。こんな順序になっている気がします。本当は違うのかも知れないけど、たとえば、下痢してる時は何も食べないほうが早く楽になりますよね。

消化活動も、回復活動も、体にとっては生き延びるための非常事態・サバイバルモード…体全部の機能をフル回転させるスイッチがONになってます。消化や疲労回復のサバイバルモードでは、酸素や栄養が脳みそに回してもらえなくなるそうです。「緊急事態だ!全力でリカバリーせよ!」…強制的に眠らされるわけです。余計なことは考えるな、と。

というわけで、僕の経験則ですが、満腹で寝るよりもやや空腹気味で眠りに入るほうが、翌朝の行動意欲の立ち上がりが良いです。空腹で目覚めるほうが活動的になります。

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もうちょっと頑張っちゃおうかな、というところで止めておく。たまにはそれでもいいんじゃないでしょうか。

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