脱・ヴァイオリン初心者~筋トレのススメ。ヴァイオリン筋を育てましょう

Violin上達しよう

バイオリン応援団にようこそラッキー
バイオリン応援団はあなたを全力で応援しまーすっ!
「わけあって独学で頑張ってます!」
というあなたも、ここを見たご縁です。
もうひとりじゃないですよ。「独」学じゃないですよ~
バイオリンをこよなく愛する気持ち、
前向きな気持ちを、応援します!!!
さてさて、「毎朝5分の教え」を以前にご紹介しました。
えっ?初耳ですか?
「毎朝5分の教え」を読む(バイオリン応援団)
さて、今回は「筋トレ」についてです。
「筋トレ」……筋力トレーニング、筋肉トレーニングなどを略して「筋トレ(きんとれ)」といいます。
はたして、バイオリンをやっていくうえで、筋トレは必要なのでしょうか。
私の考えはこうです。

バイオリンを演奏するための筋肉は、バイオリンを演奏することでのみ鍛えられる。

もう一言つけくわえておくと、

筋力アップを目的とするトレーニングは必要ない。
しかし、筋肉を破壊しないために、疲労への対処方などを学び実践することは重要である。

ツール・ド・フランスの本場ヨーロッパ。あちらの自転車乗りたちは、自転車に乗るための筋トレは必要ないといっています。

自転車に乗るための筋肉は、自転車に乗ることで鍛えられる

ということなんですね。
筋肉を鍛える、ということは大切です。
この「筋肉を鍛える」という言葉には、いくつかの側面があります。
ひとつは、筋肉そのもの。
筋肉の性能を向上させる意味での「鍛える」
筋肥大、筋持久力など、筋肉の性能を向上させること。
もうひとつは、筋肉の使い方。
筋肉の制御をより精密にすること。
筋肉を使うときに、スピード・縮める長さを、狙い通りにすること。基本的に筋肉の側では、脳からの命令信号どおりに働いています。
ということは、脳が送り出す命令信号が問題になります。
あなたが、その場に応じた命令を使い分けられるようになる必要があるってことです。
※注:筋肉は自力では縮むことしかできません。伸びるには、他の筋肉に伸ばしてもらう必要があります。ですから、トリルなどの高速反復運動では、指を曲げる筋肉と指を伸ばす筋肉とを交互に使うことになります。曲げる・伸ばすを別々の動作としてコントロールしようとするのは、タイミング調整など連携の面で困難が生じます。ですから、曲げる・伸ばすを一連の動作としてイメージします。トリルを練習する際に、よくきかれるアドバイスで「指板に指を打ち下ろし、反動で跳ね返ってくるようにする」などといいうのは、こうした背景があるからです
「その場」がどんな場であるかを判断するのはあなた自身です。
「その場」がどんな場であるかを見極められるようになるために、
そして、「その場」が、どんな場であっても、自分が持ち合わせている筋肉の性能に応じて対処できるようにしておく。
それが、「練習」というものです。
といっても、バイオリンをひく時間を持てないこともあると思います。しかし、できることはあります。
バイオリンを持つだけが、バイオリンの練習ではないです。
たとえば、ボウイングが苦手な人、ボウイングをメチャクチャ上手になりたい人は何を気をつければいいか。
箸や、フォークを持つときに……食べ物の手ごたえを感じてください。
靴を履いて歩くときに……靴の裏で踏んでいる、地面のかすかなザラザラの違いを感じ取ってください。
もともと備わっている「五感」は、脳の働きです。
目や耳や鼻、舌や肌……
視覚、聴覚、におい、味、触覚……これが五感。
外の世界を、電気信号に変換して、
電気信号を脳が吸い上げて、
信号を元に、脳がイメージを作り出します。
同じように、筋肉も脳と信号のやり取りをしてます。
目や耳が作り出す信号の強さは、そんなに激しく変わりません。
脳のほうで、それまでの経験から重要度を一方的に決め付けています。
いつもと変わらない弁当には、何も感動しませんが
旅先でたべる弁当は、美味しく感じるでしょう?
「カラーバス効果」というものがあります。
自分がお気に入りのブランドの靴をはいていると、
その日に限って、同じブランドを身に付けている人が多いような気が……
「そろそろ新しい楽器ケースを買おうかな」と思って街をぶらぶらしていると、その日に限って、なぜか楽器ケースを持った人がたくさんいたりして……
「赤いものを見つけてきてください」と言われて、街に出るとあっという間に、普段は見過ごしていたものが目に飛び込んでくるはずです。
これが「カラーバス効果」です。
「ここが大事です」
「これは重要です」
「これが好きです」
ってことをあらかじめ、頭に焼き付けておくことで、見落としがちな情報も逃さず、拾うことができるようになります。
「筋トレ」のときには、

いま使っているのはどの筋肉か?

を意識することが大事だといいます。
これをバイオリンの練習にも活かさない手はありません。
ちょっとしたことですが、効果絶大ですよ。
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蛇足ですが、
「どの筋肉を使っているか」を意識するよりも
「どの関節を動かしているか」を意識するほうが
私としては、すんなりとイメージできます。
もっとも、それゆえに日頃は意識することのない「筋肉」の存在を意識することが「トレーニング」たるゆえんなのでしょうね。

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