冷え性が治る?!~手を生まれ変わらせる魔法

 足は冷えまくるのに、手はいつも温かいいちろーた(@ichiro_)です。

 冬。寒い、冷え切った練習場でバイオリンを弾こうとすると、思い通りに指が動かないという声をよく聞きます。たしかに、その通りだとおもいます。僕自身の経験でも、11月の東京、よく晴れた寒い夜空の下でバイオリンを弾いたことがありますが、あれは過酷でした。

 さて、現実問題として、冷え切った手にあたたかさを蘇らせるためにどうしたらいいのでしょうか。まだ実験段階なのですが、悪くなさそうだったので忘れないように書いてみることにしました。

まず、手を見る

 まず、手をよく見てください。自分の手をまじまじと観察してください。手のひら、手の甲、指の長さ・角度、肌の色、表面にある無数の小さな凹凸、血管が透けて見えたり、爪の生え際のあたりも興味深い形をしています……。皮があり、筋肉もあり、骨もある……。ある角度で見るのに飽きたら、手を別の角度から見てみましょう。腕を動かせば、手はどんなふうにも見ることができます。両手を見比べるのもいいですねー。

動かしたくなるまで、ただ見続ける

 とにかく、手を見続けます。むずむずと動かしたくなってくるまでは、動かさなくてもいいです。毛穴の数を数えてみてもいいかも知れません。生まれてから今この瞬間までに、この手でどんな物に触れてきたのか、思いを馳せてみるのも面白いことです。

「いま手が触れている物は何だろうか?」

 いろんなコトを思いながら、いつのまにか手を動かし始めているかも知れません。寒いと、ついつい手をゴシゴシこすりあわせてしまいがちです。それも構いませんが、いったん手の動きを止めてみましょう。

 さて、手で何も触れていないかも知れませんが……手は空気に触れているんですね。手を動かすと、手が空気の中を泳いでいるのがわかることでしょう。真空だとわからないかも知れませんが。

 さて、手と手を合わせてみましょう。いわゆる合掌ですね。手の持っている熱が、互いに伝わっていますが、お気づきになりましたか?

手は、常に情報を集めている

 何に触れているか、触れていないのか。手は、そのことに関係なく情報を集めて脳へと送り込んできます。代わりに、手は、手自体が持っている熱や動きを、周りへと発し続けています。手は、熱や力を通して外界と対話をしています。これが触覚というものです。

 手だけでなく、体の表面にはこうした感覚が備わっているんですね。楽器に触れるときに、そんなことを思い出してみると面白いですよ。

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