学びのモトを取る3つの方法〜自分でやる、書く、話す
せっかくのバイオリンレッスン。学びのモトを取るには、どうしたらよいでしょうか?大きくわけて2つのアプローチがあります。1つは、学んだことを自分で試す。もうひとつは、学んだことを人に伝える。この2つです。これだけのことです。
では、具体的になにをすればいいのでしょうか?学びのモトをとるために、僕がやっていることを3つ紹介します。子供でも大人でも「人気者」に共通の振る舞いと言えるかも知れません。
自分でやる
教えてもらったことは、やってみましょう。
不思議なことに《教えてもらったとおりにやってみる》これができないひとはずいぶん多いようです。せっかく教わりに行って、自分では思いつきもしなかったアイデアを教えてもらっているのに試さないひとがいるんですよ。僕はびっくりしてしまいます。その人達はこう言います「そんなことは私には無理です」
神経を逆なでする言い方かもしれませんが……無理だと思っていたら、教わりに行こうなんて思わないはずです。どうにかして今の状況を打開したいから教えてもらいに行くんですよね?だったら、せっかく教えてもらった新しい《未体験のやり方》は試しちゃいましょう。教えてくれた人のことが信じられないなら、その時はその人の言っていることを信じられる証拠を見つけるか、他の信じられる人を見つけましょう。
ここで、本当に望んでいるのかどうか試すために有効な設問の例を挙げておきます。
「それが出来るようになったら(その悩みが解決したら)、私は嬉しいだろうか?それとも悲しいだろうか?」
「3年後も、10年後も、探求する情熱を持ち続けていられるだろうか(実際に探求してきただろうか)?」
ともあれ、学んだことは試しにやってみましょう。新しいアイデアは、うまく行かなくて当然です。初めて試すやり方だからです。自転車に乗ったり、スキーをしたり、車を運転したり、ゲームをしたり……これらが面白いのは、新しい枠組みを理解して使いこなすまでに、好奇心が刺激されまくるからです。そう思いませんか?
話す
教わったことを、話しましょう。
教わったその場で、教えてくれた人に向かって「こんな時に試してみようと思っている」でもいいですし、「新しいやり方を思い出すために何をするといいと思ったのか」ということを話してみてもいいと思います。
あとは、家に帰ったり、友達にあったりしたら「こんなコトを教わって、試したらうまくいったよ」とネタにしても良さそうです。言葉というのは本当に不思議な力を持っています。意識的でなく潜在意識的に身につけたことまでも、言葉に現れてくるんです。そして、受け取る人の意識を通り抜けて深いところにまで入り込んで、いろんなコトをシェアしちゃいます。
学んだことを誰かに話してみると楽しいですよ。体験したことを思い切って話してみると、相手からの反応にも学ぶことがあります。
書く
教わったことを、書いてみましょう。
「これは使える!」と思った言葉があったらその場で書き留めちゃいましょう。もしも先生が「書いちゃダメ」と言ったなら、終わってからでもいいのでノート・日記・TwitterでもEvernoteでもメールでもマインドマップでも、何でもいいので書き残しましょう。もちろんブログでもいいと思います。
書くことにはすごい効果があります。探求が深まっていくのはもちろん、体系だったものに育って行きやすくなります。他の人に伝搬するチカラも話すこととは別次元のものになっていきます。自分の書いたことに他の人の意見も巻き込み始めていきます。
僕の最近のお気に入りは、ブログとマインドマップです。ブログだと日記的に自分の学びの足跡をたどれますし、他の人のコメントを簡単にもらったりできます。マインドマップは、自分の考えがまるで自動的に育っていくかのように整理されつつ発展していくのが形として見えるのが面白いところです。
自分の助けになった経験は、必ず誰かの助けになる
こうして書いているのは「自分が学んだことをブログに書いてごらん」と教えてもらったからです。そうしたら、自分で思っていたよりも理解が深まっていくのがわかったし、もっと探求をしたいと思うようにもなりました。なによりも、書く事自体が楽しいと思えるように変わってきました。
誰のどんな助けになるかは僕にはわかりません。ですが、きっと助けになると思ってもいます。たとえ誰とも会うことがなかったとしても、このブログを通して自分の何かが変わっているのは確かです。それだけでもじゅうぶんに楽しい体験です。