粒オケ「5番なう!」だん。 #2289oke 粒谷区立管弦楽団サジタリウス・ リアル演奏会に参加してきた。

 2011年8月15日月曜日。

粒谷区立管弦楽団サジタリウス、通称「粒オケ」の演奏会「5番なう!」をやってきました。
粒オケはTwitter出身のオーケストラ。
詳しい経緯は粒オケ公式ページや、5番なう!のページからたどっていただくとして、ここでは、出演者のひとりとして、また演奏を束ねる立場を預かったものとして振り返ってみたらいいかな?と思って徒然に書いてみます。
今日からちょうど1週間前は、最後の練習日でした。
本番も含めて三日連続での活動は、粒オケとして初めてのことかな?
◎前々日(土曜日)
朝の合奏練習(昼からずいぶん飲んだ人もいたようで…私は仕事に向かいました)
◎前日(日曜日)
午後めいっぱいを使って「ゲネプロ」と称した通し稽古。
その後は恒例の「前夜祭」でしたね。
私はというと、朝はカルテットの練習。【般゜若】のカツカレーを食べてエネルギー補充。夜は、これまたカルテットの練習、そしてジンギスカンでエネルギー補充!
まさおさま宅にて、ベルリン・フィルのDCH(Digital Concert Hall)を大画面視聴。
名手たちの演奏を耳と目からインプットしてイメージトレーニング!
◎当日(月曜日)
本番会場でのステージリハーサル、そして本番。
本番のあとは、怒涛の撤収。カオス極まりない打上げへと夜が更けたのでしたね…。
そんな興奮がさめやらぬいま、粒オケのメンバーはどうしているかというと…
当初からの予定通りに仕事だったり、食べ歩いていたり、演奏会に出演していたり。
はたまた、諸事情から当日打上げに参加できなかった功労者のための「総打上げ」で盛り上がり始めていたり、各自が振り返ってブログにエントリーを起こしていたり、新たに結んだ縁から音楽活動を初めていたり…。
なにしろ、演奏会後の虚脱感を埋めてなお余りある活気を呈しています!

このあたりの、粒オケメンバーの主な関心ごとや、動向は #2289oke ハッシュタグでTwitterをのぞいてみるとよくわかります。
 
(^3^)~♪

●挑戦2「コンサートマスターのお仕事」
さて、私が仰せつかった役職というのはコンサートマスター。
コンサートマスターは、オーケストラの演奏責任を、指揮者とは対極の「音を作る側」から監督します。
こうみえて、コンサートマスターを引き受けるまでにはずいぶんと葛藤があったんですよ。
「粒あん」「贈るブラ1」を通して、私自身の演奏活動について職場の(部署内では)一定の理解を得ていたことを後ろ盾として、全日程出席を覚悟し、お引き受けすることにしたのでした。
コンサートマスター経験は、大学オケで1期務めたのが初めての経験。
大学行事での迎賓演奏の運営、学外行事への出動、他オケとのコラボ演奏会、大学オケとは別に学内行事としての「第九」演奏会。年間を通して、自分が所属する大学オケの演奏会は1回だけでしたがずいぶん盛り沢山だったのですねー。
以来、卒業後はOBのオーケストラだったり、あるアマチュア団体でのコンサートマスターをやってきました。
…もとい。
コンマスのお仕事。粒オケで大変だったのは「席順」を決めること。
席順を決める上で、最も大事にしたことは
「20人というメンバーをどのように配置すれば最大最良の演奏効果を引き出せるのか」
ということ。
そのうえで、各個人の希望にも配慮して決めてゆきました。
これがなかなかの大仕事でして。
普段所属しているオーケストラであれば、個々人の力量や性格を知り尽くしているので悩むこともないのです。粒オケはTwitterを通じて、日本中から集まってきたメンバーがずらり。世話役さんから参加者の楽器経験やオーケストラでの合奏経験について教えてもらい、参考にしました。
…とはいっても!ですよ。

一口に楽器経験や演奏経験といっても、難しいものです。単純に年数だけでは判断できるものではありませんから。
試行錯誤しながら、パートの皆さんには
「いつになったら決まる?」
「えっ、こないだと全然違うし!」
「なんで、ここに座らされる?意味分からん」
という思いをさせてしまったようです。
席順の決め方ポリシーを数パターン用意して、
・楽器経験年数
・オーケストラ経験(年数、トップ経験)
・出欠状況
・今回プログラムの演奏経験有無
・ご本人の希望(前・後、表・裏)
を、無理やり数値化して序列を作ってみたりもしました。
あれこれこねくり回しました。
それでもどうしたものか考えあぐねていて…
「それなら!」と思いついたのが「ツイキャス中継&録画」だったんです。
(やっと話がつながった?)
自分の後ろで、みなさん、どんなふうに演奏しているのか
「ひきにくいかなー?」
「自分の代わりにコンマスお願いできそうな人いないかなー?」
なんてことを考える材料にしてみようという発想…。
でも、録画&中継をやりながら、練習を重ねていくうちに、考え方が変わっていきました。
その人がどう演奏しているか、楽しんでいるかということは、私自身がその場で感じることを尊重しよう。録画はあくまでも自分自身をチェックするための鏡として使おう、と。
…どういう事かというと自分自身の演奏する姿が、オーケストラ全体に与える影響の大きさに気付かされたんですね。
コンサートマスターが、オーケストラのボトルネックになっているということに。
ということで、毎回猛烈な反省つづきでした。
なかでも、練習会に2回ほど遅刻することがあり、自分のいない状態のオーケストラを見せていただいたのは貴重な体験でした。
「自分がいなくとも成立する」という現実
「ならば、自分がやる意味は、なんだ?」という疑念
この疑念に対しては、お恥ずかしいことですが、いまだに、明確な答えはありません。
こんな私ですが、ひとつ抱く思いがあります。
「せっかく来たんだから、この場で、このメンバーで最高の演奏をしよう」
こんな思いを、楽器に託してやっています。
ちょっと長くなってしまった。いったんこのへんでおしまい。
続きは気が向いたときに。
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