無伴奏でヴァイオリンを演奏してきた。
日ごろお世話になっている会館。
その会館を日替わりで守ってくださる方々。
そのグループが解散することになり、記念の演奏をぜひと。
10分間ほどの枠をいただいた。
参加した皆さんのお顔を拝見しながら、持参した楽譜を眺め、選ぶ。
♪白鳥~「動物の謝肉祭」より
夜勤明けで自宅に戻り、シャワーを浴びて排泄物やら消毒臭を洗い流し、自転車で駆けつけ、「今か今か」と待ち受けるみなさまの前に飛び出しての演奏。
息を弾ませて前に出る。
息を整えつつ、お祝いというか日ごろお世話になってきたお礼の挨拶を述べつつ、曲集のページを繰る……。
そこへ、リクエストの声がかかった。
「リクエストをお願いしてもいいですか?」とご婦人。
「はい!なるべくお応えしたいと思います!」とワタクシ。
「『シューベルトのセレナーデ』をお願いしたいんです」とご婦人。
「はいっ!……たぶん、大丈夫です!」と私。
会場の皆さん、どっと笑う(^^;
持って行った曲集は「バイオリン名曲31選」ほか、いつも使っている楽譜3冊。今回のリクエスト「シューベルトのセレナーデ」は「31選」の収録曲でした。いやー、助かった!
ヴァイオリンが無伴奏で演奏するのではなく、ピアノ伴奏が存在する前提で書かれていた楽譜だったので、ちょっと探りながらでしたが、自分で伴奏を思い浮かべつつ演奏を進めました。
「白鳥」よりも、出来がよかったんじゃないかな。
リクエストに応えることができて、よかった。
曲集を持ち歩かずとも応えられるようになるといいのだけれど、いまはまだまだ途上。暗譜でできる楽曲は皆無に等しいからねぇ。いいんです、楽譜を読むことも大切にしようと思います。