第1回無伴奏ヴァイオリンリサイタル・イン・ヨルレク

しゃけです。
ついに無伴奏ヴァイオリンリサイタルを敢行しました!
といっても、興行収入はありません。ははは。
勤務先で「ヨルレク」というのがあって、そこでヴァイオリンの演奏を伴奏無しでやったっていうことです。
※「ヨルレク」=「夜のレクリエーション」=「就寝前のお楽しみタイム」ってなところです。
ヨルレクでは、いつも「お話」をするのが定番。バイオリン演奏しちゃっていいのかな、と心配してました。でも入職してすぐの頃から「バイオリン?レクでどんどんやっていいですよ」と主任のお墨付きをいただいてましたから、いつやろうかとタイミングを計ってきました。
レクといっても、ただお話をしていればいいのではなくて、見守りをかねているんです。独歩では転倒してしまう人、立ち上がることが即転倒につながる人、人それぞれにリスクを抱えて生活してらっしゃいます。そのリスクは外見からはわかりにくいこともあります、本当にさまざまです。ですから、バイオリン演奏しながら見守りをするってことが本当にできるんだろうか……とシミュレーションしながらお話レクを続けてきました。
また、レクリエーションの時間枠もいくつかあります。まず、リハビリ部門が行う訓練の時間帯。これは約1時間。次に、「ゆうレク」=夕方のレクリエーション=夕食前のひととき。これはだいたい30分間。最後に、「ヨルレク」。これはだいたい1時間。
一つ目のリハビリ訓練の陰でやるのは、シフトのめぐり合わせによっては何ヶ月かに一度担当になるかわからない。なかなか実現しませんでした。
二つ目の「ゆうレク」は、夜勤リーダーの担当。夜勤リーダーは月に1度か2度くらい、僕のところに受け持ちが巡ってきます。ただ、時間が30分間と少し短い。レクの場を作るだけで10分間くらい使ってしまうので、実質は20分間でしょう。
ゆうレクは夕食前に大勢の人を相手にするので、見守りが本当に重要。夕方は、帰宅願望が強くなりがちで、それに絡んでトラブルも起きやすくなります。それだけに、音楽による効果というものも期待が大きいです。
ぜひやりたいのですが、いまのところ天気が悪く楽器を持っていけなかったり、いろいろな事情で実現せずにいます。
三つ目の「ヨルレク」。19時から20時までの1時間。遅番の人が受け持ちます。遅番は毎月2~3回まわってきます。定期的な開催には一番やりやすいかもしれない。ただ、早い人は部屋で寝床に就いています。「眠りを妨げてしまうのではないか?」と演奏を踏みとどまっていました。
でも、ここまでにあげた否定的な意見はすべて自分自身の思い込みである、と決めて演奏に踏み切ったわけです。
ふー。前置きが長かった。
最初は、トークを織り交ぜながらと考えていましたが、バイオリンの音に対する苦情が無かったのと、みなさんがわりかし静かに聴いてくださったのとで、トークを減らして演奏メインにしました。トークは演奏の合間に簡単な曲紹介をはさむ程度。
今回は……
故郷
この道
八木節
タイスの瞑想曲
組曲『動物の謝肉祭』より「白鳥」
夢のあとに(フォーレ)
きよしこの夜
ベートーヴェンのメヌエット ト長調
シチリアーナ~リュートのためのアリア
古時計
ムーン・リヴァー
虹の彼方に
たしかこんなところだったと思います。
八木節では合いの手や「いいぞっ!」なんて掛け声がかかったりしてやりやすかったなぁ。あちこちの民謡をあつめて楽譜にしておこうと思ったデス。
歌声があがったのは「故郷」「この道」、だけじゃなくて「白鳥」に「ムーン・リヴァー」、そして「虹の彼方に」でも。広く知れ渡った曲ってのはバカにできないですね。
次は、手持ちの楽譜をたな卸しして、無伴奏でさまになるもので、なおかつ、演奏するほうも聴くほうも落ち着けるものを吟味しておきます。技巧を見せびらかすよりも、静かに聞き耳を立てるというものがよさそうです。
では。

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