ヘビー級食事介助~[2006-11-06]夜勤

日々徒然に…

顰蹙を買いそうなタイトルですなぁ。しゃけです。
夜勤は16時半入りの、9時半明け。食事が2回ある。これが楽しみでもあり、苦しみでもある。表裏一体、あばたもえくぼ、煩悩即菩提。
夜勤の介護メンバーは2名。昨日現在で食事介助が必要な人が4名。スタッフと利用者あわせて6人でひとつのテーブルを囲んでいる。(食堂には他にもたくさんテーブルがあるんデスよ!)
今朝、僕が担当したのは、ひと口ごとにトークが出てくるAさん、かたや、ひと口ごとに遠い目をして心の旅に出てしまうBさん。苦手なのよね。
途中、コール対応で中座しながらの食事介助。これだけでもへこたれる。へこむ。へこっ……。さすがに立冬を迎えた11月ですから、お茶も食事も冷めるのが早い。ただでさえ美味しいとはいえないペースト食や刻み食である、冷えてしまっては美味しい食事には程遠いのです。
なんて、考え事をしながらひと口、またひと口と食べてもらう。
看護さんから一言いただいたので、肝に銘ずべくここに書いておこう。

あなたの食事介助は遅すぎる。
私が二人の食事介助をした間に、あなたは1~2割しか介助できてない。途中でトイレ介助だとかで席を立ったにしても、ずいぶん遅いのではないか。
嚥下確認は必要だが、意識を食事に向けるための工夫――たとえば、声かけをして注意を引く、お皿とスプーンを見せながら口元へ
運ぶ、とか――さらにいえば、せめて楽しい雰囲気で食事してもらえるように声かけの工夫をする余地があると思う。
困難な課題かもしれない、でも、挑戦する価値があるから、逃げずに取り組んでほしい。

とまぁ、こんな感じで、彼の言葉を僕なりに受け止めた。
思い返してみれば、前夜の夕食も同じ二人に介助をしたのです。そのときには、Aさんは入れ歯安定剤がスタミナ切れでカパカパ。口をあけても、入れ歯が落ちて口をふさいじゃう。打率1割未満だぜ!みたいな。入れ歯の出し入れにものすごく苦労した、苦い思い出までこみあげてきて泣けます。
イライラもしたし、そのあと、事故寸前の状況に何度も出くわしたり、利用者間の抗争の火種がパチパチと爆ぜていたり……。いままでになく、「ツライなぁ、やめちゃおうかなぁ」という思いがこみあげた夜勤でありました。
そんな気晴らしに、体重減少率計算ツールを作ってみました。職場では「うぉぉぉ!スゲー!一晩で作ったスカ!」みたいな反響なんですが、僕としては、ただ関数を入れてコピペしただけなので、恥ずかしかったです。
究めつけは、くたびれた夜勤明けの顔を撮られたっちうことですな。業界誌に掲載される記事に添えるんだそうです。
悩みは成長のタネ(いや、バネかな?)と前向きにとらえて、次の出勤に備えようっと!
しかしまぁ、休みの日にも、バイオリンやらジョギングやら、自分をいじめてるのって、良くないのかなぁ。
そうだ、たまには自宅のスパを楽しんでこよう温泉

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