楽譜の管理のコツ~とにかくラクするために

楽譜の管理をラクにしたい!
楽譜を管理する、ラクチンな方法はないでしょうか?
自分で使ってるだけなら、たいした苦労もしないですむんですよね。アンサンブルだの、オーケストラだの、活動してほかの人がかかわるようになるとめんどくさくなるんです。
僕は、無印良品でファイルボックスを買ってきて分類してます。

・教則本(エチュード的作品を含む)
・無伴奏
・ヴァイオリンと何か
・弦楽四重奏
・弦楽合奏
・オーケストラのパート譜

弦楽四重奏だけは、自宅から持ち出す機会が格段に多いので別扱いにしています。
●しゃけ流・弦楽四重奏用楽譜のファイリング
「しゃけ流」なんていうほどのことじゃないんですよ。でも、あとで誰かがもっといい方法を教えてくれることを念願しつつ、恥をしのんで書くわけです。
A4・30穴バインダー用のクリアポケットを大量に買います。クリアポケットってこういうのです。見たことあるでしょう?
このクリアポケットをひとつの袋に見立てて、1ポケットにつき1曲の全パートを入れます。
以上です。
簡単だったでしょう?
この方法は、あくまでも、1曲が数ページというような曲の場合に使える方法です。パート譜のページ数が10ページ近くあったり、もともとしっかり表紙がついていて散逸しないぞ!っていう場合は、こんな方法じゃなくてもいいと思います。
そうそう、同じ曲で編曲が違う場合は基本的に同じポケットに入れちゃいます。そのほうが、現場で「あ、違う版を持ってきちゃった!」ということがなくなると思います。
最初のころは、一度使ってはバインダーに戻して、ということをやっていました。やってみると、季節やそのときのブームというのがあるので、同じ時期には似たようなコンセプトでの選曲になることが多いです。
現場で選曲を絞り込む場合は、大まかに選んだ曲の楽譜を、先ほどの譜面袋(A4・30穴のクリアポケット)のまま、楽譜やさんのレジでもらえる手提げ袋なんかに詰め込んで持っていきます。
よーするに、「しゃけ流」ってほどのことでもないでしょ?
まぁ、名前をつけたモン勝ちってことで。
●クリアポケット、ちょっとした違いでスッキリ整理!
クリアポケットを使った整理法について書いてきました。だいたい、ここまでのことはほかの人たちも言及しています。ある意味で「常識」です。
しかし、クリアポケットにも色々あるんです。何が色々かというと、材質、穴のパターン(数・配列)、ポケットの構造、中紙の有無などなどです。
楽譜の整理に関係が深いのは、穴のパターン。……ではなく、ポケットの構造です。
ポケットの構造……どういうことでしょうか。それは、穴が並んでいる「穴パート」と、物を入れる「袋パート」とが、一体になっているか、境い目が縫い目のように閉じられているか、という違いです。
好みの問題もあると思いますし、ぜんぜん気にならない方もいると思います。しかし、「しゃけ流」ですから、ここを見比べる目を持っていただきたい!(何のこっちゃ)
はっきりした事実関係を調べてはいませんが、メーカーごとにちがう、ということのようです。
そうそう、せっかく高いお金を払って手に入れた楽譜なんだから、蔵書印を押しておくといいですよ。「自分のものになった」という愛着が湧いて大切にします。なによりも、「この人は、楽譜を丁寧に扱っているんだな」と、ほかの人からも大切に扱ってもらえるようになります。
シャチハタでもいいんですが、せめて三文判がいいと思います。朱肉をいちいち取り出して捺印するという「儀式」によって、自分と楽譜との間に絆が生まれるからです。シャチハタは手軽なのですが、手軽さゆえに絆を感じにくいのです。
「印鑑なんて……」と、直筆のサインを入れている人もいらっしゃると思うんです。印鑑にはサインにはない特長があるんです!それは、鮮やかな朱色。朱色の印影はとにかく目を引きます。朱肉を使って押した印鑑は、黒一色の譜面にあってひときわ目立つんです。欧米流にサインもけっこうですが、「コレは私の大切な蔵書」というアピールのためにも蔵書印を押してみてはいかがでしょうか?
>>蔵書印の正しい押し方
>>蔵書印・落款印を作るには?

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