懐かしい友だちに誘われてコンサートを聞いてきましたよ!
新装なった東京芸術劇場でのコンサート鑑賞は初めてです。
相変わらずでっかいわー!
名物だった巨大なエスカレーターが、違う意味でさらに巨大になったんだなぁ。
コンサートが14時開演だったので、昼ごはんを食べることにしましたー。
本当は1階のベルオーブさんにしようと思ってたんだけど、この日は暑かったのだ。
……というわけで、2階のイタリアンにレッツゴー!
2階に行くのもエスカレーター。大きいなー。
この、エスカレーターから眺めるのがすごく好きなのです。
ああ、幸せ。
肝心なコンサートの内容…!
さくっと概要を。
都響のコンサートで《作曲家の肖像》というシリーズ。この日はチャイコフスキー。曲目はバイオリン協奏曲を含む3曲。
《チャイコフスキー》
歌劇「エフゲニー・オネーギン」より〈ポロネーズ〉
ヴァイオリン協奏曲 ニ長調
組曲第3番 ト長調
チャイコフスキーは、きれいなメロディを聞かせてくれるんだけど楽譜をみると「あれっ?音階(ドレミファソラシド〜)ばっかりだなー」とか思ったりもします。ずるいというか、うまいなぁというか。
エフゲニー・オネーギンのポロネーズは華やかさにあふれた曲。単純に華やかさを楽しめばそれはそれで爽快なんだけど、社交場のウラにあるもの、きらびやかさの間からチラチラ見え隠れする醜さを皮肉ってるかもしれないよな、と思いつつみるのも面白いですね。
『エフゲニー・オネーギン』はオペラだけども、チャイコフスキーは踊り付き・フリ付きで見た方が絶対に面白いはず。誰か交響曲にも振り付けしてくれないかなー。
2曲目は『ヴァイオリン協奏曲 ニ長調』で、ソリストはブラッハーさんでした。
おっと。出演者は…
指揮:リュウ・シャオチャ
ヴァイオリン:コリヤ・ブラッハー
ブラッハーさんは、ベルリンフィルの第1コンサートマスターを6年間務めていたひとです。
コンチェルトなのに、アンサンブルが緊密。いや、親密というかなー。僕は好きです。オケマンがソリストをやると、オケや指揮者に歩み寄っていく感じがあります。
コンサートマスターを務めた人は、歩み寄る感じがありながらも「こんなのもあるんじゃない?どう?」という提案がいい具合なんだよなー。互いの領分を分かっているがゆえに「アンサンブル=分を弁える」ということが高度に洗練されてるというか。
テクニックも素晴らしい。最初から最後まで、意図のない音はなかった。
素敵な演奏だった!!!!
こじんまりしてる、という声が場内からは聞こえてきたっけ。
(なんでかなー?)と思って、あとでCDの評判を調べてみました。
↑これはブラッハーさん初のリサイタルアルバム。1,000円は安いな。
もしかしたら、Amazonレビューに「端正な」とある通りで、《整いすぎている》のかもしれない。ヴァイオリニストの個性の際立つ演奏というよりは、作品の持っている特徴を丁寧に描き出しているんだと思う。「こんな側面もあるよ」ということを気づかせてくれる演奏をする人なのだと感じました。生演奏に触れてみるとね。
お二人の詳しいプロフィールはこちらでーす。プロフィール│東京都交響楽団
見事な演奏をたたえて、カーテンコールは6回?7回?アンコール無いでしょ!と思っていたけど、無伴奏を聞かせてくれました。
バッハ。無伴奏。パルティータ第3番からガボットとロンド。
彼が楽器を構えるやいなや、会場が静まり返りました。まさに《水を打ったように》…バイオリンただ1本の音が、ホールに広がっていきました。それを聴衆ひとりひとりが受け取っている様子は圧巻。さっきまでオーケストラとの競演が夢だったみたいに、いま目の前では、ブラッハーさんがストラドであそんでる。
お茶目なのはブラッハーさんなのか、大バッハなのか。とにかく、遊び心にあふれた一面を見せてくれました。
途中から会場空調の低い音がきこえきて気になるくらいに感覚が研ぎ澄まされていきました。
楽しかったなー!!!!!
無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ – Wikipedia
ブラッハーさんのバッハ無伴奏のアルバムを聞いてみたいものです。
まだ無いみたい。そのかわりにバッハの協奏曲をひいてるのが500円で手に入るみたい。
買っちゃおう!
ブラッハーさんを迎えるオケは都響でした。
都響の正式名称は 東京都交響楽団_TOKYO METROPOLITAN SYMPHONY ORCHESTRA です。石原都政では大変でしたね。
後半は『組曲 第3番 ト長調』
あんまり覚えてない(^◇^;)
たぶんコンサート前に軽くやったからだなー
誘ってくれたジリピー、ありがとう!
素敵な演奏会でした!!!!
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