2008-0210:聴く:レクチャーコンサート

柏木真樹さんのレクチャーコンサート。
縁あって、聞かせていただきました。
お話とバイオリン。
ピアノとチェンバロの対比に、眼を開かされました。
違う楽器だと、わかっていたつもりだったけれど、同じはずの曲が、まったく違った作品として感じられた。
私は、ピアノを知ってからチェンバロを知った。
当時の人々は、ピアノの登場にさぞ驚いたことだろう。察してなお余りある。破壊的な変革をもたらしたに違いない。
ピアノは表現力豊かな楽器である。パワーも絶大。圧倒的な音響に包み込まれる。どっぷり浸ることさえできよう。
チェンバロは、誤解を恐れずいうと、オルゴールのような「雰囲気」がある。ささやかな響きなのに、弦の震えが楽器全体に響いて、私の心の中に鳴るのだ。ささやかな共感というか、共鳴というか。
なによりも、日本でチェンバロを作っている人がいるというのを初めて知って、感激しました。

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