フィンガード・オクターヴ、10度~小指主導で腕はラクになる【小さな手のためのヴァイオリン上達法】

 わりと手が小さいので驚かれる いちろーた(@ichiro_)です。

 重音奏法に憧れていたものの、僕は手が小さいのでフィンガード・オクターヴや10度のダブルストッピングは諦めてました。が、ちょっとだけ楽になるヒントをもらっちゃいました。ほんのちょっとしたコトなんですよ。

小指主導で手が自由自在に!

 ラクな左手を取り戻すためには《小指優先・小指主導》という考え方が有効だと気づきました。左手のポジションを決めるときに、親指や人差し指を頼りにしてませんか?じつは左手指を弦に触れさせるために指板に並べて行く時に、1→2→3→4(人差し指→中指→薬指→小指)という順序ではなく、小指を最初に位置決めしちゃうと左腕の動き方がガラリと変わります。

 小指主導は重音に限った話でもないんです。音階練習をするときに、どの教本を見ても下から上へと昇っていくように書いてありますが、上から下へ降りていく練習をオススメします。音階の音程をとる意味でも、指の動かし方をマスターする意味でも、《音階を上から下へ降りてくる》ことは、面白い体験になると思います。

親指はサポート役に徹する

 だいたいどの先生に聞いても「親指が大事です」とおっしゃいます。親指はたしかに大事です。ですが、生徒さんに動きを教える際、親指でリードさせようとすると、途端に生徒さんの動きはぎこちなくなります。

 腕は小指側(尺骨)を軸にして動くように出来ています。衣服の袖に腕を通すときにも、人は小指側の感覚を使っています。同様に、足の動きも親指ばかりではなく小指側の骨の存在を気にしてあげるだけで膝の痛みが消える場合がありますよ。

 ちょっと脱線しましたが、小指主導だからといって、親指や他の指をおろそかにしていいわけではありません。小指が動けるように他の指が協調してくれるんだということを覚えておいてもらえると役に立つと思いますよ。親指と小指(子指?)という名前の由来も気になるところです。

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