「音が安定しない」という悩みについて考える~あなたが本当に求めているのは何だろうか?

 こんにちは。いちろーです。

私の良き友でもあるI君ですが、以前のレッスンでのことを突然話しだしたりするんです。
つい先日も、ある日のレッスンで《立ち方》についてやりとりした場面について話してくれました。
まず、足が大事だよ。演奏する前に、足のことを思ってごらん。
ーーなるほど。足のことは忘れていました。
……(どうかな?何が起きているかな?)
――(おお、足があって立ってるんだなぁ。でも、こんなにグラグラするものだったかな?)

何を困ってるの?
――なんだろう、安定しない。
――(こんなにフラフラしちゃったら、思い通りに動かせないのでは?)
本当に欲しいのは「安定」ではないんじゃない?
――えっ、どういうこと!?
……。(自分がいちばん知ってるはずだよ)
――あ。そうか。欲しいのは「安定」ではないよ。
では、何がやりたかったことなの?
――自分の体を、自分の使いたいように使う。うん、これだ。間違いない。
I君が欲しかったのは、望む音のために必要な体の動きを、自分で作り出せるようになることでした。
彼がその時に欲しいと思っていた「安定」は、自分への信頼だったのかもしれませんね。
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