恐るべし、アウアー。

渋谷のヤマハへ行ってきた。
道中のお供にしたのが、レオポルド・アウアー著『ヴァイオリン奏法』だ。
アウアーは、名ヴァイオリニストであり、名教師でもあった。エルマン、ジンバリスト、ハイフェッツ……を育てた人だ。
この頃、思っていたこと、うすうす感じていたことがずばり書いてあって気持ちよかった。スッキリ。目からうろこが落ちた……とでも言いましょうか。

若いヴァイオリニストは演奏の時にフレージングのよしあしをどのように決定するのか。彼は,曲に敏感に反応する人に実際に作られる効果によって導いてもらうことができるだけである。

これに続けて、こう書いている。

これは,彼が結論に至るために望み得る唯一の方法なので,私は「自分のフレージングをよく聴きなさい。本能,よいセンス,フレージングに対して自ら反応して,着想が正しいか否かを語らせなさい」と言うことにしている。

とにかく聴くこと。
まず、思い描いた音を聴く。

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