ヴァイオリン練習メモ(重音奏法・トリルの基礎訓練と『きくち体操』)

Violin上達しよう

Ayako SuzukiのViolin三日目でした。

練習開始後しばらくの間は、
楽器を暖めるつもりで静かに始めるのがよい。

…ということを改めて感じた。

楽器ケースにしまっておいたとはいえ、
部屋の中も冷え切っている今の時期なのだ。

自分とは長い付き合いになっている楽器であれば
コンディションの変化にどれだけ順応するかも想像がつくのだが
これは新作楽器。しかも、まだまだ付き合いの浅い楽器なのだ。

さて。

この年末年始には、一年ぶりといってもいいくらいに
じっくり楽器練習する時間を作ることができた。

かねてから課題としていたこと、
そして、この数ヶ月の間に痛感した課題に向き合ってみた。

左手は、運動の再現性、敏捷性、各指の独立・連携。
右手の滑らかさ、特に左手との独立・連携。

「独立・連携」は、矛盾する課題と思っていたが、
同時に克服しうる課題だったようだ。

重音奏法の基本練習がセヴシックに書かれているので、
この中から、苦手なパターンを取り出して集中的に。

先述の「きくち体操」にも書かれているが、
指は互いに連動している。

しかし、独立して動かせるように
意識を育てることはできる。

たとえば、左手を、ぎゅっと広げる。
…その状態から、薬指だけぎゅうっと握り締める。
…他の指は、ぴんと伸ばしたまま。

…ということを、「きくち体操」ではおこなうのだ。

この運動、
重音奏法の基本動作を習得するための運動と同じ趣向の訓練である。
一度押さえた指を離さず弦上に残しつつトリル、という運動も同様かな。

思い通りに動かない、という状態を知覚できた喜びが
今日いちばんの収穫だった。

…はっきり言って、これから先、
どれだけの練習時間を確保できるかはわからない。

だからこそ、
自分の身体を思い通りに使いこなせるように
と、意識改革を続けています。

仕事では、包丁を握りつつ、
全身の力の入り具合、抜け具合、姿勢は見苦しくないか、
関節の曲がり具合、筋肉の伸び具合、縮み具合…。

こうした意識付けをまったくしていなかった時期は、
Violinを手にしたときに、Violinをどうにもできなかった。

いまはずいぶん変わってきた。

包丁だろうが、箸だろうが、
自転車に乗っていようが、歩いていようが、
すべてがViolinの練習と同じ。

生きるってことは、
この身体を使って世の中を渡り歩くこと。

ただ、感じて、思いを表すこと。

だから、生きるってのは、芸術なんだ。

▼きくち体操との出会いはこの本だった。
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