[函館2008春]芸術ホールの旅~第2日

9時前には起床。
ホテルの朝食を部屋に持ち帰りいただく。
おにぎり、そして、味噌汁。油揚げに、インスタントでない木綿の豆腐がうれしい。
部屋で、消音器をつけて、さらう。
メニューインが、列車内で練習したエピソードを想いおこしながら。
隣の部屋からは掃除機のモーター音が聞こえてくる。
チューニングで失敗、A線を切ってしまう。
スペアの「ドミナント」に張り替える。しばらくの間は落ち着かない。結局、昼までは安定せず。午後もゆるやかに伸びる。
函館市芸術ホール。
会議室でウォームアップ。ころあいを見計らってステージへ。
いよいよ、オケの皆さんと顔合わせ。
初めての会場。つい、天井を見上げる。
満員になっても、一人残らず楽しんでもらえそうだ。
自分だけのリサイタルだったら……とwktk
ステージ上は、セッティング中。
オケの皆さん、ばらばらと集まってきているようで、まだチラホラ。
弦セクションのイスは置いてあるけれど、座るのをはばかる。
客席で様子をうかがう。へたに手出しはできない。
指揮者、そして、コンマスにご挨拶。
と、ヴァイオリンの女性が何人か連れ立ってステージ・客席に現れた。
管楽器用の壇を組み終わっていないが、弦楽器の何人かが席に陣取ったので同じように座る。気が引けるなぁ。
いつのまにか、それっぽく集合。
指揮者も登場。弦楽セクション練習の始まり。
長い、長い一日。
最初、本番の席に座っていた。が、トップ欠席・私(第2プルト)の脇も欠席だったので、トップ脇に座らせてもらった。ヴィオラのトップ脇だ。第1・第2ヴァイオリンが対向配置なので、舞台下手からVn1・Cb&Vc・Va・Vn2という並びだ。したがって、ヴィオラのトップ脇は、チェロのトップ脇と並ぶことになる。
普段コンマスをやっているので、隣に違う種類の楽器が並ぶことが新鮮な感覚だ。しかも、大好きなチェロ。うれしくてテンションがあがる。我らヴィオラ・パートはわずか2名だったので、4名以上のチェロに肩を並べるには、ゴリゴリ・ワシワシひくしかない!というわけで、この日は、かなり張り切った演奏をしたと思います。傍で聴いていてどう聞こえたのかがいまひとつわかりませんが、苦情は本稿執筆時点(2008.3.21未明)では届いていません。
2時間を越えるセッションを終えて、コンチェルトのソロ合わせへと移行。
伸びやかな音が印象的。
あとで聞き知ったことだが、7/8サイズの楽器だそうだ。
コンマスの入れ替わりがあったりしながら、リハーサルが進む。
レコーダーの電池が切れた。
ソロ合わせが録音できたからよしとしよう。
気がつけば、ほとんど無意識に左手指が動いている。
「読み替え」という意識が消えていた。
右手に筋肉痛の気配あり。
22時になろうかという勢いでリハーサルがようやく終了。
「寝酒の会」があるという。
お邪魔することに。
創設メンバーであろうヴァイオリン奏者の男性2名、指揮者、フルート先生、チェロ首席、ヴィオラ首席代行などそうそうたる顔ぶれであり、完全にアウェーな「寝酒の会」でした。
お隣にチェロ首席が座ってくださいまして、私にうまく水を向けてくださったおかげで、調子に乗って饒舌になってしまいました。
「寝酒の会」で気がついたのは、郷土愛というか、同志愛というようなものが強いなぁ、深いなぁということでした。人と人とのつながりを本当に大切にしていらっしゃる。その場限りのつながりにしてなるものか!という執念とでも言いますか。北国の人情というんでしょうかね。
ビールと日本酒でかなりできあがりました。
ホテル近くのコンビニでアイスを買ってデザートにしました。んまかった……。
>>初日はどうだったかというと……
[函館2008春]芸術ホールの旅~初日

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