脱・ヴァイオリン初心者~音楽は「勇気」の芸術!~失敗は幸福の種子

音楽は時間と空間を共有する芸術だ。
芸術の醍醐味は、感動体験を共有することにあると思う。
感動とは、喜びだけではないと思う。
悲しみもあるし、絶望感もあるとおもう。
音楽を聞くということは、
「いろいろあったけど、僕はいま、ここに生きているんだな」
という、いま自分がおかれた状況を受け容れることなのだと思う。
音楽を作り出すことも同様に、
「いろいろあったけど、僕はこうして生きてます」
という、感謝の表現でもあるのだと思う。
という意味で、音楽は、「いま、ここに生きること」を素直に共有する芸術だ。
さて、
バイオリンを練習する際には、自分の楽器から発せられる音に注意を向けることが大切だ。
大切なのは「どこに注意を向けるか」だ。
音程なら、メロディーのなかで整合性がとれているか、ハーモニーに矛盾していないか……。
音量は、前後の文脈をふまえて、相対的にどうなのか、意図した効果が生まれているか……。
リズムは、リズムが生み出す流れ(テンポ感というのかな)に歪みが生じていないか、ゆらぎが常軌を逸していないか……。
これらのことを「あっ、失敗した」といちいち気に病んでいると後手に回ってしまい、どうにもできなくなる。パニックになっちゃいがち。
フィードバックするのはいいんだけど、大事なのは「いま」と「これから」
過去の出来事は変えられない。けれど、過去の出来事が持つ意味は変えることができる。
「あんな失敗があったけど、それが転機になってハッピーになれたよね」
ってことは多くの人が人生の本当の面白さとして体験しているはずだ。
結局、とにかく素直に聞くことなんだな。
大切なことを忘れていました!
失敗や苦難というのは、あくまでも成功や幸福の「種子」なのです。
ほったらかしにしておいても、芽は出ません。
あれこれと条件を整えてやると、自動的に芽が出ます。
「種子」ってのはそういうものなんです。
賢人の比喩というのは、奥が深いなぁ。

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