【観劇】「手で触れられるくらいの鈍い空と 遠くに聴こえる潮音を哀しみが示すのならば かもめの眼ざしが飛びつかれてしまうまで 海が泣きだすなんて知らなかったんだ」を見てきた(2016-02-26、日暮里D倉庫、 IDIOT SAVANT theater company)

2/26夜の回を鑑賞することができました。

観客席も含めて劇場全体がどんな反応を起こしているかを見るのが好きです。出演者の一人ひとりが、どんな意図をもって立ち、歩き、叫ぶのか。それを観客はどう受け取るのか。

最前列だったので、観客席の様子は少ししかわからなかったけれど、演者から熱気や匂いがプンプンと立ち昇っていました。オーケストラの演奏会やオペラの公演のようなクラシック音楽の会というのは、ステージと客席との間が厳格に隔絶されているものだから、演者の体温や体臭といった存在の質感までは伝わってはこないのです。

”まばたきひとつにさえも、何か意図が込められているのではないか?”

そんな風に思いながら観客席に座っていたのでした。

人生は劇のようなものだといいます。しかし、どこからどこまでが劇なのでしょうね。そんなことを考えてしまうのでした。

きっと、次に見るとまた違った印象を持つのだろうなあ。

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