脱・ヴァイオリン初心者~憧れのソロ演奏をやってみよう!

Violin上達しよう
バイオリン応援団にようこそ!バイオリン応援団はあなたを全力で応援しますよ!「もうやめようかな…」
「うまくならないよ…」
そんな、つらい気持ち・悲しい気持ちがあるなら、静かに寄り添いたい…。そして、やる気が湧いてきたときには、後押ししていきたい!そう思っています。いちろーたです。
さて、今回は《憧れのソロ演奏をやってみよう!》と掲げてみました。「初心者なのにソロ?」そうです。今回は《もうデビュー!?憧れのソロ演奏をやってみよう!!!!!》です。

だって、バイオリンを手にしたからには、やってみたいじゃないですか。ソロ演奏って。どんなソロ演奏だったらやってみたいですか?きっと、色々ありますよね。

ソロ演奏あれこれ……無伴奏

これは本当に、たった1人での演奏。周りはみんな聴いてくれる人。そう、お客さんという最大最強の味方がついてます!ご安心を。

なれないうちは、お客さんって、敵みたいに思えちゃうのね。「あ、こいつ間違えやがった!」みたいな。でもね、そこまで意地の悪い人は、普通はいません。

仮に居たとしても、いいじゃないですか。そういう人は、しっかり自分でお金を払ったうえで文句を言ってくれます。ということは、自分でお金を払ってくれるわけですから、最高の得難いお客さんです。口うるさいひとほど大切にしてみてはどうでしょうか。

▼「1冊持っておくと、上手になってからもずっと使えますよ!」ピアノ伴奏付き曲集ですが無伴奏でも使えます

バイオリン名曲31選

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▼絶対弾きたい!バッハの無伴奏。どんなにゆっくりでもいいから、毎日どれか一つやると、初見力がアップします!

バッハ, J. S. : 無伴奏バイオリンのためのソナタとパルティータ BWV 1001-1006/ベーレンライター社新バッハ全集版

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ソロ演奏あれこれ……伴奏あり

一人だった無伴奏に比べると、選択肢が増えます。

■バイオリンが伴奏してくれる(2台のバイオリン・アンサンブル)

レッスンなんかで経験があるかもしれません。いっしょに、教えてくれる人が、伴奏あるいは、全く同じことを演奏してくれる。同じバイオリン同士だと、とくに心強いかもしれないですね。相手が先生とか、いかにもうまそうな人だと緊張もしますが、うまく導いてもらえると信じて楽しめるといいですね。

2人のバイオリンひきが、並んで弾いてる姿。ステキだなと思います。

仮に、どんなにいがみ合っている仲だったとしても、
同じ時間、同じ場所で、一つのことに取り組んで、
音楽をこの世に送り出しているんです。

これって素晴らしい奇跡じゃありませんか!!ウマいヘタは、関係ないです。この素晴らしい人生への讃歌を奏でていきたいものです。

というわけで、バイオリン・デュオ(二重奏)には、こんな楽譜があります
▼隠れた名曲が忍ばせてあるニクい選曲です。同じ編曲者によるシリーズがあります。探してみてくださいね♪」

デュオで楽しむヴァイオリン小曲集 (初級編)

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▼ヴァイオリン2重奏用ではありませんが、クラシックの他、定番ナンバーを集めた曲集です。とっても参考になる美味しい選曲です♪

ヴァイオリンのしらべ 不朽のスタンダード編 ピアノ伴奏に合わせて1人でも楽しめる極上の21曲[ピアノ伴奏譜付き](CD2枚付き)

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▼これもヴァイオリン二重奏要ではないのですが参考までに。「学生のための」と銘打ってますが、基本的なアンサンブルを学ぶにはちょうどいいでしょう。「クラシック編」もあります

学生のためのアンサンブル選集

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弦楽四重奏(あるいは、弦楽器アンサンブルによる伴奏)

弦楽四重奏は、バイオリンひきにとって至福のひとときを得られる組み合わせだと、僕は思っています。

第1バイオリンを担当すると、花形であるメロディー担当の責任を痛感することになるでしょう。と同時に、花形ゆえの快感もあります。第2バイオリンは、変幻自在。伴奏に回るだけでなく、メロディーの補強もやります。表現力の深さが身につきますし、どんな状況下であっても、どんな演奏者とでも辛抱強く合奏できるようになっていきます。

弦楽四重奏の秘訣があるとしたら…叱られるかも知れませんが…自分よりはるかにうまい人を1人混ぜることです。誰かひとり、うまい人がいると、その人が導いてくれます。みんな同じレベルだと、どこへ進んでいいか、喧嘩になります。間違いないです。収拾がつかなくなります。チェロがずば抜けて上手だと、とってもラクチンになります。

▼ちょっと難しい曲が多いです。アマチュア・アンサンブルの腕試しには最適の曲集と思います♪

名曲で弦楽四重奏

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▼ビートルズと弦楽四重奏、意外かもしれませんが定番なんです。かっこいいんですよ♪

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ソロ(オーケストラ伴奏)

オーケストラが伴奏してくれる……もし、こんな機会があったら、進んでソリストを買って出ましょう。
弾けなくてもいいから(^^;…一生の思い出というくらい、貴重な経験になります。アマチュアとしてバイオリンを弾いている限り、オーケストラ伴奏でソロ演奏をする機会は、そうそう得られないはずです。オーケストラを雇うお金があれば別ですが。

実際にオケ伴奏でのソロ演奏が実現することになったら、そのときに何を演奏するかは大問題ですが、何だっていいと思います。名作と言われる協奏曲は、だいたいオーケストラにとっても難しい曲だったりします。うまく高めあえるといいですね

協奏曲に限った話でもないんですが、DVDで演奏を研究してみるととっても勉強になりますよ!

▼JR東日本のTVコマーシャルで、素敵な演奏・姿を見せてくれる五嶋龍さんのDVDです。演奏以外にも日常生活が収録されており、演奏以上に参考になるところがあります。

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バイオリン・ソロの魅力って何だろう?

えーっと、ずいぶん話題にしたかった本筋とかけ離れてしまいました。

ソロ演奏はいちばん気軽に、身軽にできるものです。バイオリンは旋律を奏でることが得意だし、聴いていて気持ちよくなるものです。よく知られている曲のメロディーを奏でるだけでも、聴いている人は耳を傾けてくれます。

選曲は、どんなモノでもいいと思います。コレじゃなきゃいけない!ってことはないハズ……八木節、木曽節、ソーラン節、炭坑節……あるいは、教則本に出てきたような、ちょっとなつかしいメロディーでもいいと思います。気楽に口ずさめるようなものがいいかも知れないですね。

演奏って誰のもの?誰がすること?

音楽は、演奏する人と、それを聴いているひととで作り上げるものです。音楽というものの本質は、人生の喜びを分かち合うことにあるのではないでしょうか。

この時間、
このひとときを、
ともに過ごす喜び。

これこそ、音楽のよろこび!

生きることそのものが、芸術です。僕はそう思っています。

人生は芸術です。僕が、僕として生きることを、飾らずに、僕という存在を受け入れて生きていくことが芸術なんです。

今日、僕はソロ演奏してきた

そんなわけで、今日もまた、職場である施設で演奏をしてきました。参考までに曲目を挙げておきます(順不同)

Jupiter(ホルスト作「惑星」より「木星」の平原綾香っぽいやつ)
ユモレスク
ロンドンデリーの歌
見上げてごらん夜の星を
カヴァティーナ(ラフ作)
タイスの瞑想曲
アイネ・クライネ・ナハトムジーク第1楽章より
愛の挨拶
白鳥(サン=サーンス作「動物の謝肉祭」より)
ヴァイオリン協奏曲(メンデルスゾーン、チャイコフスキーそれぞれ第1楽章より、ほんのちょっと)

ちょこまかと動き回るものも好きですが、基本的にはゆっくり歌う曲が好きです。

僕の好きなソロってどんなのだっけ…

ぼくがとりわけ好きなのが、重音奏法。たとえば……クライスラー作曲「ウィーン奇想曲」、ブラームス作曲 バイオリン協奏曲です。ブラームスのバイオリン協奏曲は、好きな曲ではありませんでした。でもあるとき、あるキッカケで、大のお気に入りになりました。

もうだいぶ前のことになりますが、「ケネディ」というバイオリン弾きが、ベルリンフィルと共に、このブラームスの協奏曲を演奏しました。その様子がNHKで放送されたんですね。たまたま私は、「ケネディ」という、名前を聴いたことも無いバイオリン弾きのことが気になって、チャンネルを合わせて、慌ててビデオで録画を始めました。

それは衝撃的な体験でした。彼が着ていたのは、なぜか袖を破り取ったジャケット。そして、彼はコンサートマスター(安永徹さん)とハイタッチを交わす。演奏を始めたかと思えば、彼は思い切り靴を鳴らして、思いをあふれんばかりに注ぎこんでひく。そして、素敵なカデンツァ。クライスラー作のもの。楽章の合間には、汗だくの彼に、コンサートマスターがハンカチを差し出す。上手で、骨太で、でもどこかセンシティブ、というか、ナイーブなところもあって。ブラームスの曲が良かったのか、オケが良かったのか、指揮者が良かったのか、何がどう良かったのかさっぱり思い出せないんですが、そのときからブラームスの協奏曲を集めだしました。

いつか、オーケストラ伴奏で、ソリストとして演奏してみたい曲の一つです。

妄想でもいいから、思ってみよう

やりたいことはいっぱいあっていいんじゃないでしょうか。実現できるかどうかなんて、あとからついてくることだし。妄想でもいいから湧かせちゃう。で、ふくらませちゃいましょう。その大きな妄想のうちの、どこか1つのパーツだけでもリアルに思い描けたなら、それこそが夢の実現への第一歩です。目標と現実がどれだけ離れていたとしても、その一歩の分だけ確実に近付いているんです。ああ、楽しい!

だから、目標は今の自分とどれだけかけ離れてたっていいんじゃないでしょうか。遠ければ遠いほど、霞んで見えるのは当然です。ちょっとずつでいいから情報を集めていくと、妄想だったはずのものが具体的な手触りのあるものに変わってきます。

たとえば…舞台はどこがいいか…来てくれたお客さんはどんな人たちか…そのお客さんはどんな様子でいるか…そのとき仲間たちはどんな顔で伴奏してくれていたか…

苦い思い出も、エネルギーに変えられる

何となくその気になったので、僕の人前でのデビュー演奏のことを書いておきましょう。それはそれは、ひどかったんですよ。

楽器を始めたのは高校生のとき。楽器を習い始めて、ようやく楽譜を見ないで弾ける曲ができたなぁ、という頃でした。選んだ曲は「ラヴァーズ・コンチェルト」で有名なバッハのメヌエットでした。お客さんは、近所の高校生2人。
余興としてバイオリン演奏をしました。

会場は、近所の集会所みたいな倉庫の2階にある畳の部屋。お客さんの男子高校生2人は、僕からわずか1メートルのところに座っていて、うつむいてました。「おめーのバイオリン聴きたくて来たんじゃねーっつーの」って、その時の僕には見えた…本当はどう思ってたのかを聞かなかったから、単なる憶測に過ぎないですよね……。

演奏は、ひどかったです。止まっちゃうし、間違えるし。でも、聞いてる二人はそこにいて聞いてくれていたんですよね。…いま思えばありがたいことです…。でもその時は、恥ずかしいやら悔しいやら。うつむいていた顔は上がらなかったので僕は気まずくなってしまったんだなぁ。そして、彼らは、その集まりに二度と来てくれなかった。

そのときはただ悔しさばかりでした。その悔しさを原動力にしていたように思います。いまは、振り返っても様々な捉え方ができるようになりました。

これからもどうぞよろしくお願いします。

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