脱・ヴァイオリン初心者~いちばん大切なもの

バイオリン応援団にようこそ!
バイオリン応援団はあなたを全力で応援しますよ!
「もうやめようかな…」
「うまくならないよ…」
つらい気持ち、悲しい気持ちに寄り添います…。
さて、今回は《いちばん大切なもの》です。
上達するために、いちばん大切なもの
練習を続けるために、いちばん大切なもの
いったい、何でしょう?
いままで接してきた人たちに聞いたところでは、おおきく分けると2つあるようです。
それは、
「《あの曲》をやってみたい」
「《あの人》に聞いてほしい」
という気持ちです。
《あの曲》というのは、みなさん、一つはあると思うんです。
私がやってみたかった《あの曲》は、ヴィヴァルディの協奏曲イ短調でした。
小学校のとき、転校してきた女の子が、音楽の授業でバイオリンを聞かせてくれました。そのときやってくれたのがこの曲です。
自宅のステレオにLPをかけて、ラデツキー行進曲ばかり繰り返し聞いていたしゃけですが、バイオリンの生演奏に触れた最初の記憶だったように思います。それから10年、思いがけない形でバイオリンとの出会いがありました。そのときにであった師匠が、カナメ先生です。
「《あの曲》を弾きたい!!」ということが、どれほどのエネルギーになるか、例を挙げてみましょう。
(すごいエネルギー、その1)
「ベートーヴェンのバイオリン協奏曲を弾きたい!」と、楽器を持って半年にならない大学1年生。先輩を1人抱え込んで、マンツーマンでレッスンを繰り返す日々。4月から始めたバイオリンだったけど、9月の発表会で協奏曲、元の楽譜のままでは無かったかもしれませんが、堂々と弾きました。
(すごいエネルギー、その2)
「ベートーヴェンの《第九》を弾きたい!」と、楽器を持ったことのない子が、オーケストラにやってきた。早い子で4月、遅い子で7月に楽器を持つ。9月のオーディションを通過し、12月の演奏会にバッチリ乗って、しっかり弾いていました。
そのエネルギーは、本当にすごかった。
どちらのケースも大学オケでのことでしたから間近でよーく見ていました。
とにかく毎日練習。講義の無いいわゆる「空きコマ」は、先輩と待ち合わせて練習。先輩がいなくても、1人で黙々と課題に取り組んでいました。練習をあまり熱心にやっていなかった人たちは、あっという間に追い越されていきました。
どんな練習をしていたか。
ほんとうに簡単なことです。
シンプルです。
ひけるまで、やめなかった。
「あの先輩のようにひけるまでは、やめない」
「大好きなあのCDの演奏のようにひきたいから」
「演奏会にきてくださる、あの人のために」
ひけても、満足してない。
世界一多忙ゆえに、来てもらえないかもしれない《あの人》だからこそ、最高の演奏を、届けたい。
その一心で、その思いだけが、彼ら彼女らを突き動かしていたんですね。
衝動《Impulse》
ですね。
この「衝動《Impulse》」があって初めて、周囲からの働きかけ、すなわち「衝撃《Impact》」が意味を持ちます。
あなたが、「やりたい」と思っているその気持ちだけが、あなたを前に押し出してくれます。
そして、「やりたい」が「やってみせる」に変わったとき、あなたの本当のチカラが目を覚まします。
あなたがやりたいことは、どんなことですか?
思い出してみてください。
漠然とした「願い」も、目に見える形で「誓い」にすれば、必ず実現できます。
あなたの思いは、行動を起こすことで、実現に一歩近づくんです。
たとえば、弾いてみたい曲を検索してみる、とか。

大丈夫。ちいさな一歩こそが、あなたを運んでくれます。
あとは、そうだなぁ。
僕の書いたことにもう少しおつき合いくださる、とかね(^^)v
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