【音楽が社会貢献するには?】BBC交響楽団とブリティッシュ・カウンシルのワークショップから考える

音楽ってなんだろう?

音楽って何の役にたつの?意味あるの?

音楽って楽しければいいじゃん?

 音楽に関わることを20年以上続けてきて、常に自問してきました。

 そして、巡りあったのが「BBC交響楽団による《オーケストラによる教育プログラム》」を体験できるワークショップでした。そして、オーケストラやホールが教育プログラムにどう関わっていくかを考える《フューチャー・フォーラム》でした。

教育プログラムってなんだろう?

 みなさんは、オーケストラによる教育プログラムというとどんなことを思い浮かべますか?

 学校の体育館や、コンサートホールの客席に座らされて、オーケストラの演奏を一方的に聞かせられるものを思いうかべるでしょうか?指揮者体験ができたり、一緒に歌ったり・演奏したりしたことがある方もいらっしゃるかもしれませんね。

 ボク自身が学生時代には、小学校から大学までの一貫教育がある学校でしたので、大学のオーケストラが小学校へ出向いて音楽教室を開催させてもらっていました。

 いままでのボクにとって、《オーケストラによる音楽教育プログラム》とは、音楽教室の内容を企画することでした。

 今回参加したBBC交響楽団による《オーケストラによる音楽教育プログラム》は、私の知っている音楽教室的プログラムとは全く異なるものでした。

 素敵なレポートを書いてくださっている方がいらっしゃったので紹介しておきます。

BBC響の人たちがトレーナーとなって、様々な楽器を持ち込んだ参加者100人と、2時間で一つの作品を作り上げるというイベント。
「あらゆる方が対象。まったく音楽に触れたことがない方でも、楽譜が読めない方でも、心配はいりません。どのような楽器を持ち込んでも大丈夫。子どもからお年寄りまで、さまざまな人が一緒になって音楽を作り上げるのが、このオーケストラの目的」
BBC交響楽団とブリティッシュ・カウンシルによるワークショップ – 生活之音楽ピース社

 ブリティッシュ・カウンシルという組織が、BBC交響楽団の活動を紹介するイベントだったのです。

ブリティッシュ・カウンシルとは?

英国の公的な国際文化交流機関として、世界100以上の国と地域で英国と諸外国の文化交流活動を推進。今年、創立80周年を迎えました。教育と文化を通じて、日英を結ぶ架け橋になることを目指しています。
英国(イギリス)の公的な国際文化交流機関 | ブリティッシュ・カウンシル 日本

BBC交響楽団の《オーケストラによる教育プログラム》の特色とは?

 教育プログラムのディレクターであるリンカーン・アボッツさんは、リーダーの心得として次の3つを繰り返し主張していました。

  1. 全員のベスト・パフォーマンスを信じ、引き出すこと
  2. 全員のリーダーシップを信じ、引き出すこと
  3. これらがリーダーやすべての参加者のパフォーマンスによって、互いにインスピレーションが起こることによってなされるようリーダー自身が観察を続けること



 ボク自身が教える活動が、ほんとうの社会貢献となっていくためにどうしたらよいのかを考えるきっかけとなりました。また、どのような人たちが《音楽と教育》という視点から、一人ひとりの幸福や社会の発展を考えているのかを知り、出会うことができました。

 さらに考えて、行動に結びつけて、色んな人とつながりながら、実現を加速していこうとおもっています。

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