かんげんざんまい

しゃけです。
昨日も練習でした。今日も練習でした。明日も練習です。いつまで続くか、この地獄。
「締め切りの無い原稿は仕上がらない」と、いろんな人がいいます。
音楽もまたしかり。
本番があるから、「ここまではがんばろうじゃないか」と闘志を燃やせるのです。
本番がないと、「こんな曲、俺がやったところで、誰かに聞かせるでもないよな」と、アオキガハラ樹海で挙動不審なサスライビトになってしまうというものです。
便秘で精神を病んでしまうのに似ています。
食べるだけ食べて、出すものを出さない――みたいな。
食べるだけ食べたのに、それを使わないからでっぷりしてしまう――みたいな。
美味しい(はずの!!)料理を作ったのに、誰も食べてくれない――みたいな。おお、このたとえが一番いいかも。
結局、どソロでの小さな本番に耐えられるような、レパートリーを身に付けていくのが自分にとってのシアワセなのかな。とも思う。
ところで、オーケストラはやっぱり楽しい。いまは苦しい。けど、それもまた楽しいと思える。とはいえ、いまの状態から、いいほうにも悪いほうにも進んでいっていないようにも思えてしまう。
練習に参加した人は間違いなく進歩しているのだ。ついつい比較してしまうので、ほとんど毎回の練習に続けて参加している人から見れば、「まだそんなところでウロウロしているのか」とこぼしたくなってしまう。ああ、僕ってば狭い人間だ。
ただ、このごろはこう感じられるようになった。
「おお、この人は一歩前進したんだ!すばらしい!」
いつまで続くかわからないのが、地獄というものなのだ。
いや、どっちも向いても乗り越えられない気がしてしまうのが、地獄なのだ。
だから、どんなことでもいい。小さなひとつのことを成したなら、それは地獄から脱したということだ。
だから、今日は、苦しかったけど素敵な思い出の一日になった。と僕は、今日を共にしたすべての人に感謝している。ありがとうございました。

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