雨では流れないもの。

しゃけです。
冷たい雨に打たれながら、しょんぼり帰ってきました。
しかし、家庭のぬくもりというものはありがたい。
食欲が戻ってきました。おかげで、体重減りません。
食欲に勝てぬ自制心。うーむむ。
今日は、日勤でした。リーダー。初めて。
これといって特別なことはないんです。みんな僕の先輩だし、時間の割り振りやなんかは、先輩方が僕の先回りをどんどんと……。って、リーダーが後からついていくって、なんだか、犬の散歩で犬に引っ張られていく飼い主みたいな気分でした。
さて、そんな日勤を終えてオケの練習へと向かう。
クルマに乗らなくなって一年以上になる。読書量が増えた気がする。それが一番の得。電車の時刻表に縛られるのがいやだと思っていたけれど、不自由によってかえって自由な時間を作り出すことになった気がする。面白いものだ。制約こそが、自由を生み出すのだな。
などと思いながらだったか、どうだったか、ともかく吉川「宮本武蔵」は全8巻の文庫版を3巻まで読み進めてきた。登場するたびに落ちぶれてゆく又八。自分を見ているような気になる。
毒気のない城太郎が大好きだ。
武蔵も、まだまだよのぅ――などと思いながら、はたと自分の身に、心につまされることも多い。
結局、自分を取り巻くもの――森羅万象――というのは、自分自身を映し出す鏡なんだよな。なんだか、そう実感したのですよ。
昨日と、今日とで。
今月25日に、S.イッサーリスの音楽会に行ってきます。
そういえば、昨日は関西からわざわざ演奏に加わってくれたトランペットの先輩が「ずいぶん、クリアーな音になったね。学生時代に比べて」と仰っていたっけ。
ほめるでもなく、けなすでもなく、他意のない言葉であったのだと思うけれど、僕なりになにか新しい方向性を見出すきっかけになる一言だったかもしれないので、ここにメモしておこう。
さて、前置きが長くなった。
オケの練習。
僕の一番嫌いなことは、チューニング。本当は大好きだ。オケのアンサンブルで最も大好きな瞬間が、このチューニングだ。チューニングで幸せな気分になれれば、もうそれだけで演奏会を終わってもいいくらいに好きだ。というわけで、チューニングは嫌いというよりも、苦手なのだ。
ただ、一本の弦を、弓でこすり、響かせる。
それだけのこと。
ごまかしは効かない。
書でいえば「一」だろうか。
チューニングで、そのオーケストラの程度も知れるというものだ。
ああ、自分がナントカせねば。
オケの惨状の一凶は、やはり自分自身にあったな。ううう~むむ。
むずかしいこと言ってないで、練習だ!
今日は、ずいぶんクッキリといろんな音が耳に飛び込んできた。「それは違うだろう!」という音だけが強調されて、誇張されて耳元で鳴っているような。
つべこべ言うな!責任重いぞ>おれ

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