バイオリン応援団*いちろーたのブログ

弦楽器奏者に役立つカラダのやさしい使い方をレッスンしています【自然な動きで弦楽器演奏を極める】がモットー。音楽活動のこぼれ話、Mac・iPhone、食べ物のこと書いてます。

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エキストラでいったんだけど、レッスンしちゃいました(その1・基礎編 前半)(2013年7月2日 母校オケのヴァイオリン・パート練習)

   

 先日、エキストラで出演するオーケストラのパート練習に参加してきました。メンバーの求めに応じて、即席でレッスンをすることになりました。その内容をご紹介します。

 取り上げた曲目は、『ペール・ギュント』から「アニトラの踊り」と「朝」、『マイスタージンガー』第1幕への前奏曲、そして、秘密のアンコール曲。全部で1時間40分ほどのレッスンとなりました。

はじめは情報収集

 まずは、簡単にメンバーの自己紹介から……お名前、どこの学部で、何年生なのか、バイオリンの経験をはじめとして、いま何に対してどんな関心を持って取り組んでいるのかを、会話の中で教えてもらうことができました。

 普段のパート練習をどうやっているかをお聞きしました。これは、左手指の基本形や、ポジション移動の練習をしているとのこと。後ほどお手並み拝見することにしました。



 そして、指揮者から指摘されていること、改善課題としていわれていることをたずねました。これは「ボウイング」とのこと。具体的に、曲中のどこでどんな指摘だったかを教えてもらいました。これは、どうやら長い音での表現の仕方に注文がついたようです。

 最後に、今回の演奏会に向けて、いま一番やばい曲どれかを聞いてみました。「ペール・ギュント」全員一致!たしかに大変かもしれないです。

基礎練習!

チューニング

 この日は、部屋の都合で、複数のパートが同じ部屋でパート練習をしていました。チューニングもままならないくらいの、劣悪な環境と言えます。メンバーは各自で事前にチューニングを済ませていました。開放弦を演奏してもらって、「聞こえにくいだろうけど、隣の人の音を聞いてみよう」と呼びかけてみました。ただこれだけのことですが、何も呼びかけないで演奏したのとは違った響きになるんですよね。不思議なものです。

脳トレ基礎編〜全弓を使って開放弦を演奏する

 開放弦の演奏トレーニングをしました。弓の元から先まで、全部を使って。

 初めはゆっくり4拍でダウン、4拍でアップ。次には2拍でダウン・2拍でアップ。1拍でダウン・1拍でアップ。そして、0.5拍(8分音符)でダウン・0.5拍でアップ……という具合に、次第に音を短くしていき、弓のスピードを速めていく練習です。

 速めていって、あるところまで速めたなら、今度は逆に、音は長く、弓のスピードは緩めていきます。

ポイント1. 変な音が出てもいい

 駒からの距離を一定に保とうとする必要はありません。駒の上をこすったり、指板の方をこすったり、弓があちこちに暴走してもいいんです。この練習の目的は《弓の動きをつくるための、腕の動き》を身につけることであり、どんな音が出るかはチェックしなくてよいからです。

ポイント2. 肘の動き

 速い運弓がうまくいかないときには、まず弓を持たずに次のことを試してみるといいです。弓を持たずに、ボウイングのまねをゆっくりと。肘を折り畳むのはどこまでできるか・広げる動きはどれだけできるか。

 体格にもよりますが、肘をひろげ始めたら、手を身体のヨコ方向に運ぶのではなく、前方向に差し出すようにすることが必要になってきます。手の描く軌道が丸くなってしまうときには、腕のどこかを固めてボウイングしていることが原因です。鎖骨や肩甲骨、肘だけでなく手首や指も、動いてかまわないものですから、弓の動きがなめらかでいられる程度に、これらの関節が動きまわるのを許しましょう。とても大事なポイントです。

ポイント3. 《命令セット》の作りかたを覚える

 弓を動かすときの命令の仕方の問題で、ゆっくりの時は「ダウン!」「アップ!」という命令を1回ずつ発令しても間に合います。速く細かい動きの時には、いくつかの命令をひとまとめにした《命令セット》を作って使えるようにしておくと落ち着いて処理できます。

たとえば、8分音符4つをひくのに
*1回ずつの命令だと……
「ダウン!」(ダウンで8分音符を演奏)
「アップ!」(アップで8分音符を演奏)
「ダウン!」(ダウンで演奏)
「アップ!」(アップで演奏)
という4回の命令が必要です。

 ここで、「チョップ!」という命令セットを新しく作ってみました。「チョップ!」は、2つの音を「ダウン!」と「アップ!」で連続して演奏する命令です。

8分音符4つをひくのに
*命令セット「チョップ!」を使うと……
「チョップ!」
(ダウンで8分音符を演奏)
(アップで8分音符を演奏)
「チョップ!」
(ダウンで8分音符を演奏)
(アップで8分音符を演奏)
という2回の命令で演奏できます。

命令の回数が少ないので、他のことを考える余裕ができてきます。

 実際には、チョップの速さや強さも考える必要があるんですが、「弓の動き」を「腕を伸ばす」「腕をたたむ」という2つに分けて考えるのでなく「チョップ!」というひとつの動作の流れとしてまとめるというのが、ここでのポイントです。

 思ったよりも長くなってきました。基礎編はもうちょっとあるので、また後日かきましょう。

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